にわか人気者になり、いつのまにやらヒット曲の常連になってしまった「猿岩石」がユーラシア大陸を横断して帰ってきたのは96年の事だったろうか？　二人の飢餓になりかけたり努力が感動を呼んだ。こんな事をするなんて今の普通の若者には考えられない事。正直ひねくれものの私でさえいたく感心してしまった。この二人のまじめさが歓迎され帰って来た二人は人気者。今ではＣＤも売れ半年もかけていったかいがあったもんだ。今は、『電波少年』でドロンズがアメリカ大陸を横断中でそろそろアラスカに一年かけてようやく到着。こちらも感動感動の連続でふたりの努力ぶりが番組を盛り上げ感動旅行を日本の若者達が見てまたまた感動しているようである。次は香港のＤＪと日本の俳優志望の青年が御苦労なことにアフリカ大陸を横断するそうだ。

　最近ＴＶでは、猿岩石の頃からか「本気の感動」が大はやりである。ある番組では、台湾の少女とコメディアンがライバルに対抗して曲を作ってヒットさせる。また、別のグループはドーバー海峡を泳ぎ渡るため、メンバー全員が努力をする。しかし、この人達の努力は認めよう。でも、この人達が与えてくれる「感動」は「本当の感動」なのだろうか。人生で本当の感動とは知ってるとは言えない私ですが、作られた「感動」に感動するほどバカじゃない。猿岩石にしても、苦労をしたのは確かだろう。でも、知られている飛行機に乗ったり、ドロンズにいたってはなぜか困ったときに「助け船」が都合よく出てくると思うのは私だけだろうか？

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